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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

日本語教師

日本語教師プロファイル宮田聖子さん―ずっと日本語を教え続けるために自らの教室を

今回の「日本語教師プロファイル」では、大学の非常勤講師を続けながら、ご自分の日本語スクール「MARBLE」を立ち上げた宮田聖子さんをご紹介します。宮田さんは東京都江東区の江東国際交流協会(IAK)の理事も務め、子どもへの日本語教育や「やさしい日本語…

ゼロビギナーとの対話を考えることは、ことばの活動の原点 -日本語教育を考えるためのスタートライン3

細川英雄さんへのインタビューを通し、「ことばを教える」ことの本質へ迫る全3回の連載の最終回(第1回 第2回)。今回は、「でもゼロビギナーと対話するのは難しいから語彙、文法を教える必要があるよね」というよく起きる問いかけについて考えます。(深…

日本語教師プロファイル嶋田和子さん―主体性と創造性が活かせるこんな楽しい仕事はありません!

2024年最初の「日本語教師プロファイル」インタビューでは、東京都中野区にあるアクラス日本語教育研究所にお邪魔して、代表理事の嶋田和子先生にお話を伺ってきました。日本語教育界にとって一つの変革の年である今年、嶋田先生はどのようなお考えをお持ち…

登録日本語教員に登録申請する方法

2024年は登録日本語教員の制度がいよいよ本格的に動き出す年です。登録日本語教員を目指す方は、今後のスケジュールを踏まえて、必要なアクションの抜け漏れがないように計画的に動いていく必要があります。ここでは、登録日本語教員に登録申請するための方…

【連載】教科書について考えてみませんか-第3回 タスク先行型授業にチャレンジ!

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

日本語教員試験の試行試験の受験者に聞く

2023年12月10日(日)に日本語教員試験の試行試験が全国5カ所で行われました。今回の試行試験の結果を踏まえて、2024年秋には日本語教員試験の本試験が実施される予定です。ここでは、試行試験の受験者の声と合わせて、日本語教員試験についてまとめておき…

「日本語教師の自習室」運営江崎由美子さん~「触媒」をめざしていきたい

以前「日本語教師プロファイル」でインタビューさせていただいたCHEERS代表の江崎由美子さんは名古屋市で、日本語教師が自習したり、本を調べたり、おしゃべりしたりできる場所「日本語教師の自習室」を運営しています。それは、市内でも昔ながらの街並みが…

【連載】教科書について考えてみませんか-第1回 教科書を考えるって面白い! 

2011年4月から『月刊日本語』(アルク)で「教科書について考えてみませんか」という連載を掲載してから10年。2021年10月に「日本語教育の参照枠」が出て以来、現場では、コミュニケーションを重視した実践への関心が高まり、さまざまな現場で使用教科書の…

フリーランスの日本語教師として働くー小山暁子さん2 フリーランスはサービス業者

フリーランス日本語教師として活躍中の小山暁子さんのコラムを全3回でお届けしていきます。『ビジネス日本語 教え方&働き方ガイド』(アルク)の中でもフリーランスの日本語教師としての働き方をご自身の経験から惜しみなく執筆してくださいました。第2回…

日本語教師プロファイル小島若葉さん―教師にもメンタルヘルスケアが必要です!

今回「日本語教師プロファイル」でご紹介するのは、オンライン日本語プライベートレッスン事業Waka Language Laboratory代表の日本語教師であり、産業カウンセラーの資格もお持ちの小島若葉さんです。外国ルーツの高校生への日本語支援やポッドキャスト、not…

日本語教師プロファイル加藤林太郎さん―日本語教師は何者か?何をしうる人なのか?について考えていく

今回の「日本語教師プロファイル」は、神田外語大学講師の加藤林太郎さんの登場です。加藤さんは共同で主宰される「糧ラボ」の活動や、Twitter(現X)での発言でご存じの方も多いかと思います。加藤さんにこれまでの歩みだけでなく、日本語教育機関の認定制…

CEFRの本質から「日本語教育の参照枠」への向き合い方を考える(後編)

多くの反響を呼んでいる前編に続き、「日本語教育の参照枠」への向き合い方を考えるために、CEFRの本質について細川英雄さんに行ったインタービューの後編です(前編は、コチラからご覧いただけます)。後編は、複言語主義、A1からC2までの6段階、「日本…

ビジネス日本語の教え方と働き方-第2回 ビジネス経験がなくても、ビジネス日本語を教えています!

アルクの新刊書籍『ビジネス日本語 教え方&働き方ガイド』、9月1日の発売を記念し、著者である三人の先生方に順に登場して「ビジネス日本語」について語っていただきます。第2回はNPO法人日本語教育研究所副理事長兼主任研究員である武田聡子先生です。…

分かりやすい授業のためにー『日本語授業の進め方 生中継』の著者、金子史朗さん

『日本語授業の進め方 生中継』(アルク)は教師経験豊富な、現在、友国際文化学院の校長である金子史朗さんの授業に密着して取材し、まるで見学しているかのように写真付きで授業の様子を見ることができる書籍です。今回は友国際文化学院に伺い、金子さんの…

日本語教師の国家資格化などをめぐる今後のスケジュール―今秋にはパブリックコメント募集

日本語教師の国家資格化に関する「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」(以下、日本語教育機関認定法)が、2023年6月2日に公布されました。その後、関連する日本語教育小員会やそのワーキンググループにおいて…

学習目標について考える―目標を持った授業とは?―第3回 学習目標で広がる授業のバリエーション①

学習目標の必要性や設定のしかたについて考えていく連載コラムの第3回。前回は学習目標を意識しなかったが故のほろ苦い失敗談でした。ここまでで目標を立てることが大切だとわかったとしても、「では、どうすれば……?」と戸惑う人もいるのではないでしょう…

日本語教師経験を経て大学院進学へ-1年の修士課程でわかった「現場の教師が研究をする意味」

日本語教師として働き続けようと思うと、視野に入ってくる「大学院進学」。しかし、2年間で卒業に必要な単位(30単位以上)を取り、修士論文を完成させるのはなかなか簡単ではなさそうです。その通常2年の修士課程を1年間のプログラムで修了し、4月から再…

日本語教師プロファイル朝戸サルヴァドール千鶴さん―関わった人の笑顔のために

今回ご紹介するのはフィリピン在住の朝戸サルヴァドール千鶴さんです。朝戸さんは現在、「外国人看護師のための国家試験勉強会」を主催されています。また6月に出版された『日本語能力試験(JLPT)対策 介護のN3 』(ココ出版)の作成にも協力されたそうです…

学習者の出身国について知ろう!-⑦中国

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

学習目標について考える―目標を持った授業とは?―第2回「学習目標」を見失った授業の失敗例

前回は「目的」「目標」「手段」を把握した上で授業を展開しよう!というお話でした。なぜ「目標」を意識することがそんなに大切なのでしょうか。今回は、そうしなかったが故の失敗談をご紹介しようと思います。(執筆:望月雅美) 失敗例1:楽しい授業が良…

日本語教育機関認定法が国会で成立 ー「登録日本語教員」の国家資格創設へ

日本語教育関係者が心待ちにしていた「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」(以下、日本語教育機関認定法)が、2023年5月26日に可決、成立しました。いよいよ、新しい法律の下で、日本語教育機関の認定および「…

日本語教師プロファイル中村妙子さん―学び続ける覚悟をもつこと

今回の「日本語教師プロファイル」はフリーランス日本語教師であり、教師としての成長を目指す日本語教師のグループ「日本語教師こんぶの会」の中村妙子さんの登場です。中村さんは2023年3月仲間とともに一般社団法人「グローバルサポートセンター」を立ち上…

学習者の出身国について知ろう!-⑥ミャンマー

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教師プロファイル林エミさん―人生は偶然の重なりでできている!

今回の「日本語教師プロファイル」でご紹介するのは、愛知県星城大学留学生別科の講師林エミさんです。台湾での日本語教師デビューから現在に至るまでの歩みや、ご自身のキャリアに関する考えなどについてお話を伺いました。また所属機関で新しい教科書を導…

最新の試験形式に対応!超実戦的な『JLPTリアル模試』発売!

2023年12月の試験から、一部の試験内容に変更があった「日本語能力試験(JLPT)」。アルクから、最新の試験傾向に対応した模試シリーズが発売されました! 日本語能力試験とは 日本語能力試験は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し認定する試験と…

日本人の日本語力を測る―「日本語検定」を知り、活用しよう

日本語教師の皆さんは「日本語検定」をご存知でしょうか。日本語検定は、日本人(日本語母語話者)向けの日本語の総合的な能力を測る検定です。今回は「日本語検定」の事務局の方々に話を伺いました。事務局の方によると、検定結果から、日本人の日本語力は…

日本語教師のための 今さら聞けない流行語2023ー推し活用語ー

日本語教師にわからない日本語なんて……ある!この記事では、NJ編集者(妙齢)が「よく見るけど実はよくわかっていない」「今さら誰かに聞けない」流行語にあらためて向かい合ってみたいと思います。流行語=言葉の乱れ……などと思わず、日本語の奥深さや面白…

学習者の出身国について知ろう!-⑤ベトナム

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語学校における留学生の進路指導を考える② 留学生が「やりたいこと」を見つけるために

留学生の進路選択・進路指導の難しさについて、 第1回では以下の3つの観点から整理を行いました。①在留資格についての理解の問題、②進路先と希望の仕事のアンマッチの問題、③進路選択に対する姿勢の問題です。完結編となる今回の記事ではこのような問題の…

皆が安心・安全に過ごせる日本語教室を目指して ――ビルマ・ミャンマー難民の背景とVECの活動

3月のとある日曜日、東京・高田馬場で行われている、VEC(Villa Education Center)の日本語活動にお邪魔しました。ビルマ・ミャンマー難民の日本語支援、多文化共生の実践、日本語教育人材の育成など、多様な側面を持ったVECの活動をご紹介します。 ビルマ…

「雑談」の授業について考える②---実践!雑談授業 

第1回の記事では私の「雑談の捉え方」をご紹介しました。私は雑談を「人間関係を円滑にするための言語活動、および身体的動作」と定義しています。そこで、「話す・聞く」に限らず、日本人特有の「身振り」や「相槌」、会話をする時の「身体的距離」なども…

雑談の授業について考える ①「雑談」をどう捉えるか

よく学習者から「日本人と雑談がうまくできない」という言葉を聞きます。「雑談」と聞くと、私たちが普段しているような何気ない会話のイメージが思い浮かびます。じゃあ、それを教えればいいの?雑談で使われている会話表現を覚えて使えるようになれば、そ…

日本語教師プロファイル加須屋希さん―自分の引き出しを増やす努力をしよう

今回の「日本語教師プロファイル」は、ユニタス日本語学校東京校で専任講師をされている加須屋希さんに、これまでのキャリアと現在の活動についてお話を伺いました。加須屋さんは日本語学校で様々な取り組みをされているだけでなく、日本語教師の仲間とYouTu…

『人とつながる 介護の日本語』著者インタビュー 嶋田和子さん

11月に発売されました、『人とつながる 介護の日本語』は、介護現場で最も重要なコミュニケーションに焦点を当てた外国人介護人材のための書籍です。今回は著者である嶋田和子さんに、この本ができるきっかけとなった介護への関わり、制作にあたってキーにな…

学習者の出身国について知ろう!-④モンゴル

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議8―法案提出に向け、最終報告案の骨格まとまる

文化庁で2022年5月31日から月1回程度のペースで開催されている「日本語教育の質の維持向上の仕組みに関する有識者会議」は、日本語教師の国家資格の法制化に向けた詳細を検討する有識者会議です。2020年~2021年に「日本語教師の資格に関する調査研究協力…

日本語学校における留学生の進路指導を考える① 進路選択・進路指導に感じる難しさとは

国内の日本語学校に来る留学生は、そのほとんどが日本の大学や専門学校に進学するか、就職を考えています。進路について自分の希望をしっかりと見つめ、キャリアプランを立てたうえで納得して次に進めれば理想ですが、様々な理由からそれが難しいのが現状で…

日本語教師プロファイル佐藤美樹さん―三方よしの精神で、夢は地球規模に

2023年第1回の日本語教師プロファイルインタビューは仙台市在住の佐藤美樹さんです。佐藤さんは株式会社Coiki代表取締役であり、外国人就労者に日本語教育を行う八重ランゲージスクールの校長、さらに東北外国人研修センターのセンター長も務めていらっしゃ…

2023年1月・2月 日本語教師のためのセミナー情報

また新しい年が始まりました。どのようなお正月を過ごされましたでしょうか。日本語教師の資格化の話なども進んでおり、これからも日本語教育業界にいろいろな変化がありそうですが、今年も常に学びを止めない教師でいたいですね。2023年1月、2月(一部3…

学習者の出身国について知ろう!-③韓国

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教師のためのコーチング入門 第3回  基本的なフレームワークを使ってみよう!

第1回はコーチングとティーチング、第2回はどのようなときにコーチングを行うと効果的なのか、そして傾聴とインタラクティブリスニングについてお話ししましたが、第3回目となる今回はコーチングを行う際に使用する基本的なフレームワークについてご紹介…

学習者の出身国について知ろう!-②台湾

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

介護のこころを伝えたい! 熱い思いで制作された『人とつながる 介護の日本語』発売!

この度、アルクからついに介護の日本語に関するテキストが発売されました!『人とつながる 介護の日本語』は介護の現場で働いている、また、介護の仕事に就きたいと思っている日本語学習者のための介護の日本語テキストです。この本で最も大切にしているのは…

日本語教師のためのコーチング入門 第2回どんなときに使う? 傾聴ってなに?

第1回では、コーチングとティーチングについてお話ししましたが、今回は具体的に学習者と日本語教師を対象に、どのようなときにコーチングを行うと効果的なのかについて、そして、コーチングを行う際の最も基本となる傾聴についてお話しします。(伊藤奈津…

日本語教師プロファイル親松雅代さん―企業内のトレーナーとしてインクルーシブなコミュニケーションの実現を目指す

今回ご紹介するのは株式会社メルカリのLanguage Education Team(LET)で日本語トレーナー&やさしい日本語トレーナーとして働く親松雅代さんです。外国籍社員が多いメルカリでチームのパフォーマンスを上げるためには、日本語話者、英語話者双方が歩み寄る…

学習者の出身国について知ろう!-①インドネシア

皆さんが日本語を教えている学習者はどこから来ていますか。学習者の出身国、出身地域についてどれぐらい知っていますか。日本語や日本文化を教えるだけでなく、学習者の国や文化にも関心を持ち、少しでも知っておくと、思いがけない会話のきっかけになった…

日本語教師のためのコーチング入門 第1回 コーチングの基本と、ティーチングとの関係を知ろう

日本語教師のみなさんは「コーチング」と聞くと何を思い浮かべますか。「難しそう」とか「企業でやっているやつだから、関係ない」とか思っていませんか。実はコーチングは教育現場でも大いに力を発揮します。この連載では、学習者の目標達成や成長を促すコ…

日本語教師プロファイル藤本かおるさん―ICTの分野で後に続く人を育てたい

今回お話を伺ったのは、武蔵野大学グローバル学部日本語コミュニケーション学科准教授の藤本かおるさんです。藤本さんといえば、日本語教育分野でのICT活用の第一人者であり、コロナ禍で急遽始まったオンライン授業のために、藤本さんの研修を受けた方もいら…

ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方③ -応用練習で、教室を外の世界に少しだけ近づける

書店の日本語教育コーナーに行けばたくさん並んでいる初級日本語総合テキスト。このシリーズでは日本で働き、生活する人のための初級日本語テキスト『アクセス日本語』(アルク)を例に、毎日の授業で活かせる小さな工夫をまとめています。最終回の今回は「…

日本語教師をゆるやかに、やさしくつなぎたい――特定非営利活動法人YYJ・ゆるくてやさしい日本語のなかまたち

「特定非営利活動法人YYJ・ゆるくてやさしい日本語のなかまたち」は、毎週のように開催されるオンラインイベントなどを通して日本語教師を支援し、教師同士や教師と市民をつなぐ活動を行っています。2022年11月で設立3周年を迎えるこの機に、大隅紀子さん(…