NJ

日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

日本語教師

すべての子どもたちに学ぶ歓びを~ムンド・デ・アレグリア校長 松本雅美さん

日本に住む外国ルーツの子どもたちの中には、日本の小中高校に通わず、ブラジル人学校やインド人学校など、外国人学校と呼ばれる学校に通う子もいます。しかし、外国人学校の実態は私たち日本語教師にもあまり知られていないのではないでしょうか。今回、200…

日本語教師のためのよくわかる著作権 第2回 気を付けよう、著作権

授業のための教材を作っていると「著作権に触れていないのかな?」「どこまで使ってもいいのかな?」と悩むことがありますよね。「著作権オタク」を自認する我妻潤子さんのコラムシリーズ第2回は、著作権について誤解しがちなポイントについてご紹介いただき…

日本語教師プロファイル白崎佐夜子さん―「まわり道」と思われても、自分の将来のために

留学生だけでなくビジネスパーソンにも教えてみたいと思う日本語教師の方も多いのではないでしょうか。今回の「日本語教師プロファイル」では、キャリアの初めからビジネスパーソンや、その家族に日本語を教えてこられた白崎佐夜子さんをご紹介します。現在…

日本語教師のためのよくわかる著作権 第1回 著作権ってなぁに?

「著作権」と聞くと、気になるワードではあるけれど「なんだか難しくてよくわからない」と、ちょっとかまえてしまっている日本語教師の皆さんも多いのでは?日々、著作権関連の実務に携わり、日本語教師向けの著作権セミナーも積極的に行っている我妻潤子さ…

もしもJLPT対策で文法を教えることになったら②

日本語能力試験対策授業の経験が浅い方に向けてのコラム第2弾です。前回は、まず日本語能力試験(JLPT)というものが、どんな特徴を持っているのか、求められているのは何かについて説明しました。JLPTの目的は「課題遂行のための言語コミュニケーション能力…

日本語教師プロファイル下郡麻子さん―学習者と対峙するのではなく寄り添う存在でいたい

今回の「日本語教師プロファイル」にご登場いただくのは、歌う日本語教師として知られるヴィヴィアン先生こと、下郡麻子さんです。日本語を教える際に大事にしている姿勢や、歌を通して日本語を伝える授業、これからやって行きたいこと、そしてずっと続けて…

ちょっとした工夫が効く!初級日本語テキストの使い方② -残り数分でもう1回!ドリル練習のアレンジ-

「文型導入⇒基本練習⇒応用練習」と進める初級日本語クラスの授業。形通りやるのが鉄則と思われがちな基本練習もちょっとした工夫で変化をつけることができます。前回に引き続き、日本で働く人、生活する人のための初級日本語テキスト『アクセス日本語』(ア…

1文から始める読解 『必ずできる!初級「読解」入門』発売!

必ずできる!シリーズ(以下、「かなでき」)は、JLPT(日本語能力試験)の読解対策問題集として、すでにN3、N2が発売されており、使った先生からは非常に好評をいただいています。学習者が『必ず間違える!』ところを押さえている」、「1日15分ほどで…

日本語教師プロファイル西隈俊哉さん―日本語教育は楽しい!と思ってほしい

今回の日本語教師プロファイルでは愛知県在住の「くまーる先生」こと西隈俊哉さんにお話を伺いました。西隈さんは大学時代から一貫して日本語教育の道を進み、現在は日本語を教えるだけでなく教師養成、著作、講演、そして一般社団法人「日本語フロンティア…

活躍中の日本語教師に聞く!―いつも元気よく授業に臨みたい(千駄ヶ谷日本語学校)

これから日本語教師になりたいと考えている人に「日本語学校で働く日本語教師のリアル」をお伝えするシリーズ。第2回インタビューのために訪問したのは、ホームに降りると「鉄腕アトム」のメロディが流れるJR高田馬場駅から徒歩5分、千駄ヶ谷日本語学校です…

スピーキングテストを知ろう! アルクの日本語会話力測定テスト「JSST」

日本語能力試験(JLPT)、日本留学試験(EJU)、BJTビジネス日本語能力テストなど、日本語能力を測るテストは数多くあります。しかし、日本語のスピーキング能力を測るテストはまだ少なく、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は日本語ス…

“インシャ・アッラー” 少し知れば少しわかる、イスラム文化圏の日本語学習者

イスラム教と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?日本に住むムスリムの数も増え、文化や習慣も以前より知られるようになってきたとはいえ、一般の日本人にはまだまだなじみの薄いもの。今回はイスラム教の基本的なルールや習慣について、日本語教師も知…

日本語教師プロファイル堂野絢子さんーウクライナからの避難者と日本の支援者をつなぐ活動を

今回の「日本語教師プロファイル」ではポーランドの首都ワルシャワで日本語を教えている堂野絢子さんをご紹介します。堂野さんは現在、日本語教師の仕事をしながら、ポーランドに避難してきたウクライナの方々に必要な物資を届けるボランティア活動をしてい…

現役オンライン日本語講師に聞きたい! ―働き方のメリットは?教え方のコツは?受講者とのつながりは?

1on1のレッスンで効果的にビジネス日本語会話が学べると、多くの企業の方や学習者にご利用いただいているアルクオンライン日本語スクール(AOJ)。実際に講師として活躍するお二人とAOJ事務局のMさんにオンラインレッスンのメリットや進め方のコツ、講師採…

日本語教師の一日を見て、自分に合った働き方を考えよう!

「日本語教師になりたい!」と思って勉強を始めた皆さん、「ホントのところ、日本語教師ってどんなふうに働いているんだろう?」「一週間にどのぐらい授業を担当するのかな?」「一日のスケジュールを知りたい」と感じているのではないでしょうか。国内の日…

日本語教育の専門書店、凡人社へ行こう!

凡人社麹町店と大阪店は日本語教育に関する書籍を取り扱う専門書店です。日本語教師の皆さんなら名前を聞いたり、書店を訪問したりしたこともあるのではないでしょうか。今回は、コロナ禍で感染症対策のためしばらく閉店していた凡人社麹町店が3月28日か…

初めて教える人のための『改訂版 日本語の教え方ABC』発売! この一冊があれば自信を持って教室に向かえる

日本語教師養成講座を修了し、日本語教育能力検定試験にも合格して、いよいよ先生として学習者に向かうことになったけれど、現場はまだまだわからないことばかり。そんな新人日本語教師の皆さんの心の支えとなってきた『日本語の教え方ABC』が3月29日に改訂…

教えるための不安やモヤモヤを解消!「日本語を教える」ためのテキスト4冊紹介

2022年4月から日本語教師として教え始めるという方や、対面の授業に戻る、コマ数が増える、という現役日本語教師の方も多いのでは。そんな方たちにぴったりなシリーズがアルクの「日本語教師ハンドブック」シリーズです。教えるための文法の基礎知識を固め…

学習者が読みやすいスライドの作り方―UDフォントを使って

オンライン授業の機会が増え、日本語教師がスライドを自作することも多くなりました。見やすいスライドは学習者の学習意欲や学習効果を高めます。今回は、UDフォントというフォントを使って授業で使っている使用するスライドをブラッシュアップする方法をご…

日本語教師プロファイル五十嵐雪子さんー日本語支援が必要な中学生に日本語を教える

公立学校で日本語支援を必要とする児童・生徒の数は5万人を超えると言われていますが、その取り組みは自治体によって違いがあります。今回ご紹介する五十嵐雪子さんは東京都墨田区の「すみだ国際学習センター」*1において中学生に日本語指導をされています。…

日本語教師になりたい! 最初の一歩を踏み出そう

外国人に日本語を教える仕事って、おもしろそうだし、やりがいもありそう。そう思ったことはありませんか。日本語教師の資格ってどうやって取るの?お金や時間はどれぐらいかかる?資格を取ったら、どこで教えることができるの?これから日本語教師への道を…

日本語教師プロファイル清水広美さんー日本語を通して人に喜んでもらえることが生きがいです

今回ご紹介するのはフリーランスの立場で、留学生への日本語指導、介護の日本語、「やさしい日本語」普及活動など様々な活動を行っている清水広美さんです。清水さんはオーストラリア、モンゴル、ボリビア、インドネシアなど海外経験も豊富。現在に至るまで…

日本語が必要な子供たちの教育

画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、現在、日本語教育の大きなテーマの一つになっている「日本語が必要な子供たちの教育」について考えてみたいと思います。日本語が必要な子供たちの実態や最新の動…

日本語は実は「いい加減」?

日本語の文法というと一般的には「きっちりした」イメージがあると思います。しかし、実は言語にはそのような「きっちりした」側面ばかりだけではなく、実は「いい加減な」側面もたくさんあります。それはまるで、人間の複雑さそのものを反映しているかのよ…

日本語教師プロファイル荻野雅由さん―自分の幸せと、日本語を教える理由を問い続けること

今回の日本語教師プロファイルは、ニュージーランド・カンタベリー大学のマサさんこと、荻野雅由さんです。荻野さんは2018年にカンタベリー大学Outstanding Teaching Practice Awardを受賞され、2019年にはニュージーランドの大学教員のトップ10の一人にも選…

改めて考えたいー「正しい日本語」とは

2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「正しい日本語」について考えてみたいと思います。日本…

日本語教師プロファイル木村賢輔さん―日本語教育だけでなく、いろんなことをやってみたい!

2022年最初の「日本語教師プロファイル」でご紹介する木村賢輔さんは、20代、男性という日本語教育界では貴重な存在です。大学時代に日本語教育と出会い、日本語パートナーズ((日本語パートナーズ:国際交流基金が東南アジアを中心としたアジアの中学校や高…

国籍は?在留資格は?日本で日本語を学んでいる人達のことを知ろう

2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「どんな人が日本で日本語を学んでいるか」について考え…

できる日本語10周年記念企画4 記念イベントに200人の教師仲間が集結

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。そしてこれからの10年も『できる日本語』は進化し、発展していきます。その最初の一歩として…

日本語教師プロファイル佐藤剛裕さん―教育の温かさは失わずビジネスとしての成功を目指す

今回インタビューさせていただいた佐藤剛裕さんは、かなり異色の経歴の持ち主です。かつては文化人類学を学び、インドやネパールにあるチベット仏教寺院で宗教的儀礼の研究をしたり、修行をしたりしていたとのこと。かと思うと、データベースやマーケティン…

日本語教師が目指すもの―何のために日本語を教えるか

2022年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、改めて「何のために日本語を教えるのか」について考えてみたい…

コミュニケーションにつながる文法指導2~文法は自分の思いを伝えるため

前回の「コミュニケーションにつながる文法指導1」では、学習者によくある誤用について紹介し、まずは学習者が誤用に気づくことが大切だとお伝えしました。今回はなぜ文法の学習が大切なのかについて私の考えをお話ししたいと思います。文法の学習について…

日本語教師が求められる社会的背景

もうすぐ2022年がやってきます。来年から日本語教師の勉強を本格的に始めよう、来年は日本語教師としてデビューしてみようと、今から計画を立てていらっしゃる方も多いと思います。ここでは、これから日本語教師を目指す人向けに、日本語教師を取り巻く社会…

日本語教師プロファイル松浦みゆきさん―日本語学校を地方の日本語教育のプラットフォームに

今回の日本語教師プロファイルは、茨城県日立市にある日立さくら日本語学校校長であり教務コーディネーターでもある松浦みゆきさんです。松浦さんには2020年と2021年の年末年始座談会でもコロナ禍での日本語学校の現状についてお話しいただきました。松浦さ…

できる日本語10周年3 これからの10年と『できる日本語』

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。そしてこれからの10年も『できる日本語』は進化し、発展していきます。その最初の一歩として…

人との関係性を創るための新教材『キャラクターと学ぶリアル日本語会話』発売!

学習者の話しているのは文法的に「正しい」日本語。でも、その意図が相手に伝わらないばかりか、場合によっては相手を怒らせてしまうようなことがあれば大問題。そんな実際にあった学習者の悩みと、それを解決するための日本語教師の工夫から生まれたのが、…

できる日本語10周年記念企画2 「できる日本語ひろば」に集う仲間たち

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。多くの日本語学習者や日本語教師に受け入れられた背景には、『できる日本語』教材開発プロジ…

外国にルーツを持つ子どもたちに教育の機会を!~多文化共生センター東京

文部科学省の調査によると日本語指導が必要な児童生徒は2018年度で5万人を超えています。その中でも学齢期(15歳まで)を超えて来日したため、義務教育である中学校に入学できず学びの環境からこぼれ落ちてしまっている外国人の子どもたちがいます。そんな子…

できる日本語10周年 記念企画1 日本語教育の流れと『できる日本語』

2021年、日本語教科書『できる日本語』は10周年を迎えました。この10年の間に、『できる日本語』は多くの日本語教育機関で採用され、国内外で大きく広がりました。多くの日本語学習者や日本語教師に受け入れられた背景には、そのコンセプトが日本語教育の大…

4技能の教え方をこれ1冊で。新刊『どう教える?日本語教育「読解・会話・作文・聴解」の授業』発売!

読解・会話・作文・聴解。これらの各技能の授業、自信を持って行えている、と言える教師は少ないかもしれません。メインのテキストの進め方はわかっても、読解、あるいは作文などの授業は「このやり方でいいのかな……」と漠然と不安を抱えていたり、新人の教…

ICT講座主宰嶋田裕子さんに聞く―オンライン授業で役に立つツールとは?

2020年から続くコロナ禍により、日本語教育の世界でも授業のオンライン化が加速されました。しかしオンライン授業が一通りできるようになっても、マンネリを感じたり、今のやり方でよいのか悩んだりしている方も多いのではないでしょうか。今回はご自分で日…

日本語教師プロファイル杉山絵理さん―これまでのキャリアを活かして日本語支援とやさしい日本語の普及活動を

今回の「日本語教師プロファイル」では北海道十勝在住のフリーランス日本語教師杉山絵理さんをご紹介します。杉山さんは個人事業主として個人や企業での日本語指導に携わるだけでなく、一般社団法人の代表理事として、やさしい日本語の普及活動もされていま…

香港継承日本語教育ネットワーク―子どもも親もつながれるよりどころを

外国人に対する日本語教育ではなく、海外在住で、両親、またはどちらかの親の母語が日本語である子どもへの日本語教育を「継承日本語教育」と言います。「継承語」には親から受け継ぐ言葉という意味があり、親子のコミュニケーションや子供のアイデンティテ…

4年半の旅の先に見えてきた日本語を教えるという仕事

会社を退職した後に、自転車を担いで香港に渡り、その後4年半に渡ってアジアを中心に20数カ国を歴訪。現地の人たちとの生の交流を通して、異文化の魅力にどっぷりと浸かり、それが契機となって日本語教師になったという山本弘さん(東京国際語学院・専任講…

日本語教師プロファイルうがいまさみさん―まわり道をしたけれど日本語教師になれてよかった!

今回ご紹介する日本語教師は、フリーランス日本語教師としてオンラインで活動する、うがいまさみさんです。うがいさんはご自身も子育て中のママであることを活かして、インスタグラムで「パパとママのためのKANJIレッスン」を配信中。どうやって日本語を教え…

日本語教室の立ち上げはコンセプトづくりから―福岡県古賀市の多文化共生への取り組み

2021年3月5日、「福岡から自治体の取り組みと共に考えるシンポジウム ゼロから考える!地域の日本語教室」(文化庁委託事業,主催NPO多文化共生プロジェクト)が開催されました。オンラインで約150名が参加したシンポジウムの中で、福岡県古賀市の取り組みは…

日本語教師プロファイル船見和秀さん―日本語教師の仕事は言葉を教えるだけじゃありません。

今回の日本語教師プロファイルでは、三重県伊賀市在住でフリーランス日本語教師・やさしい日本語講師として幅広くご活躍の船見和秀さんをご紹介します。船見さんはご自身を「日本語を教えない日本語教師」と称していらっしゃいます。そのユニークな経歴や活…

習った日本語で学生が楽しく歌える歌―学生を楽しませる授業を目指して

日本語の授業に歌を取り入れる活動を長年続けている、西川格先生(東京国際語学院・教務主任)をご紹介します。西川先生は演劇好きが高じて、30代前半までアルバイトをしながら、演劇、バレエ、音響などの舞台活動をしていたそうです。演劇で培った本格的な…

日本語教師プロファイル江崎由美子さん―人とのつながりを大事にして

今回の日本語教師プロファイルでは、愛知県在住のフリーランス日本語教師であり、「CHEERS」代表の江崎由美子さんをご紹介します。江崎さんは日本語学校で15年ほど教えた後、独立し、大学や日本語教師養成講座で教えながら、日本語教師につながりと学びの場…

自然体で誰でも参加しやすい雰囲気が魅力――ABK日本語教育勉強会

1957年に創立されたアジア学生文化協会は、アジア各国と日本の若者が相互理解を深めることを目的として、アジア文化会館(ABK)を中心とする学生宿舎の運営や、日本語コースなど各種の教育・文化交流事業を長年にわたり行ってきた公益財団法人です。この協会…