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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

コラム

日本語教師の文法についての知識を、地域日本語教育コーディネーターとしてどう生かすか

前回のコラムでは日本語教育コーディネータ―について、文化庁の「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)改定版」を基に整理した上で、日本語教師がその強みを生かしながら地域日本語教育コーディネータ―として活動するためには、日本語教室の…

日本語教師が地域日本語教育コーディネーターとして活動するためには?

地域日本語教育コーディネーターという仕事をご存知ですか。たとえば最近では、福岡市、兵庫県、愛知県において、地域日本語教育コーディネータ―の募集が行われました。これまで日本語学校などで働いていた日本語教師にも、地域の日本語教育に携わる機会が生…

4コマ漫画で再発見!日本の文化・習慣・精神

20年前、30年前に比べて、日本で生活する外国人を見かけることが当たり前になってきました。日本語も流ちょうで日本にすっかりなじんでいるように見える人でも、実はなかなか理解できない日本人の文化や習慣があります。「なんで日本人ってこんなことするの…

2022年2月 日本語教師のためのイベント情報

2月は魅力的なイベントが目白押しです。オミクロン株の不安もありますが、こんな時だからこそ学びを重ね、来るべき時に備えて一歩一歩着実に前に進んでいきましょう。1月末から2月および2月以降に予定されている日本語教育関連のイベントをご案内します。

2022年1-2月 日本語教師のためのイベント情報

もうすぐ新しい年、2022年がやってきます。皆さんは2022年をどんな年にしたいですか? コロナをはじめまだまだ不安も残りますが、こんな時だからこそ着実に一歩一歩着実に前に進んでいきましょう。1月~2月に予定されている日本語教育関連のイベントをご案…

「密」「黙食」「鼻マスク」ーコロナ禍の日本語ー

2020年、2021年の2年間は世界も日本も、コロナ禍に苦しんだ2年間でした。コロナは我々の社会生活を一変させました。仕事はリモートワークに、授業はオンラインに、大規模イベントは中止になりました。そうした変化の中で、さまざまな新しい言葉が生まれ、…

2021年12月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

早いもので2021年もあと約1カ月。慌ただしい1年でしたが、2022年は落ち着いた明るい年にしたいものです。ここでは12月に予定されている、オンラインで行われる日本語教育関連のオンラインイベントをご紹介します。2021年の締めくくりに、興味のあるイベン…

コミュニケーションにつながる文法指導1~学習者の誤用から

日本語を教えていると、毎日のように学習者の誤用を目にします。コミュニケーションに支障のないローカルエラーもありますが、中には中・上級の学習者でも相手の誤解を招くようなグローバルエラーを使っていることがあります。そのような誤用に日本語教師は…

日本語教師プロファイル松浦みゆきさん―日本語学校を地方の日本語教育のプラットフォームに

今回の日本語教師プロファイルは、茨城県日立市にある日立さくら日本語学校校長であり教務コーディネーターでもある松浦みゆきさんです。松浦さんには2020年と2021年の年末年始座談会でもコロナ禍での日本語学校の現状についてお話しいただきました。松浦さ…

コロナ禍の日本語コミュニケーション

都道府県では緊急事態宣言が解除され、冬に向けて引き続き緊張感を持ちながらも、少しずつ社会経済活動が戻り始めています。先頃、文化庁から毎年恒例の令和2年度の「国語に関する世論調査」の結果の概要が発表されましたが、その中にコロナによる生活の変…

2021年11月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

コロナもようやく落ち着き、日本語教育関連のセミナー・イベントに積極的に参加できる状況になりました。ここでは11月に予定されている、オンラインで行われる日本語教育関連のオンラインイベントをご紹介します。興味のあるものがあれば、ぜひ積極的&気軽…

「日本語学習支援者」に視点をあて、その可能性を考える

2021年10月15日に行われた「地域日本語教育シンポジウム 日本語学習支援者の可能性を考える」(主催NPO多文化共生プロジェクト、協力アルク・凡人社)には、400名を超えるお申込みがあり、大きな反響を呼びました。このシンポジウムでは、地域の日本語教室を…

外国にルーツを持つ子どもたちに教育の機会を!~多文化共生センター東京

文部科学省の調査によると日本語指導が必要な児童生徒は2018年度で5万人を超えています。その中でも学齢期(15歳まで)を超えて来日したため、義務教育である中学校に入学できず学びの環境からこぼれ落ちてしまっている外国人の子どもたちがいます。そんな子…

2021年9-10月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

学びの秋。オンラインで9月から10月にかけて行われる日本語教育関連のイベントをご紹介します。連続モノの本格的な講座から、教室活動につながる実践的なもの、最新のトレンドを追ったものなど、今回もさまざまな魅力的なイベントが盛りだくさんです。興味の…

2021年8-9月 日本語教師のためのイベント情報

オンラインで8月下旬から9月にかけて行われる日本語教育関連のイベントをご紹介します。このような機会を通して最新の教材や教え方についての情報を入手し、日本語教師としての実力を養成していただければと思います。興味のあるものがあれば、ぜひ積極的…

日本語教育関係者も使えそうな支援金情報

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う断続的な外国人の入国制限により、多くの日本語教育機関にとって厳しい状況が続いています。また、その影響は、日本語教師の担当授業数の減少などにもつながっています。いずれコロナは収束して入国制限が解除される日が…

日本語教室の立ち上げはコンセプトづくりから―福岡県古賀市の多文化共生への取り組み

2021年3月5日、「福岡から自治体の取り組みと共に考えるシンポジウム ゼロから考える!地域の日本語教室」(文化庁委託事業,主催NPO多文化共生プロジェクト)が開催されました。オンラインで約150名が参加したシンポジウムの中で、福岡県古賀市の取り組みは…

中国からの留学生教育と松本亀次郎 ー“相知り相信ずる”親善の思想 ー

令和元年度に日本への留学生数は30万人を突破しました*1。そのうち最も多いのが中国からの留学生12万人で、日本の留学生総数の4割を占めます。人文科学、社会科学、理学、工学、農学、保健、家政、教育、芸術など幅広い分野で日々学んでいます。一方、2020…

2021年7-8月 日本語教師のためのイベント情報

いよいよ夏の到来です。この夏も全国各地で日本語教育関連のイベントが開催されます。最近はオンラインだけではなく、少しずつオフライン(対面・集合形式)のイベントも増えてきました。オンライン・オフラインそれぞれのイベントの良さがあります。興味の…

オンライン授業の再開を模索するも、まだ実現には至らず──ミャンマーの日本語教室から

クーデターから5カ月、今も緊迫した状況が続くミャンマー。現地の語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンターでは、一部の学生からオンライン授業の再開を求める声が寄せられ、再開を模索する動きも出始めています。一方で、クーデターで生…

2021年7月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

梅雨の季節が到来しました。そして梅雨が明ければ暑い夏です。こんな時、外に出かけなくても自宅で受講できるオンラインイベントのありがたみを感じます。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費が…

変化する日本語

文化庁が毎年行っている調査に「国語に関する世論調査(以下、調査)」があります。これは、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、また、国民の国語に関する興味・関心を喚起するものとして毎年実施しているものです。今回はこの中から、言…

海外日本語教師生活ラスト、ドイツに残した小さな思いを拾い上げて未来へ

インドネシアで3年、中国で3年、トルコで4年半日本語教師として働いていた私は、仕事をやめ、語学学校の学生としてドイツに渡りました。ドイツでは日本語を教えるつもりはなかったのに、突然舞い込んできた大学講師の話。2年間の充実したドイツ日本語教師生…

宣教師ヴァリニャーノによる日本語・日本文化学習と教育 -歩み寄りと相互理解を目指した巡察師の精神-

第266代ローマ教皇に現在のフランシスコ教皇が決定した際、史上初のイエズス会出身者であることが注目されました。イエズス会はカトリック教会の修道会で、日本でも著名なフランシスコ・ザビエルらによって創設されました。今から約500年前に日本にはじめて…

勘違いしやすい日本語

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは世間一般に勘違いしやすいとされている日本語をチェックしてみましょう。

2021年6-7月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

オンラインでの日本語教育関連のイベントが国内外、全国各地で盛んに開催されています。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しやすいことです。興味のあるも…

先が見えない状況が続く中、教師・スタッフが定例ミーティングで情報収集──ミャンマーの日本語教室から

クーデターから3カ月、軍による国民への暴力行為がエスカレートするミャンマー。その動きは日本でも報じられていますが、先が見えない状況が続いていて、このコラムの本題である「ミャンマーの日本語教室」の動きも止まっています。今回は、アミクスグローバ…

2021年ゴールデンウィークに読みたい本――くろしお出版に聞く

コロナ禍の中で迎えた二度目のゴールデンウィークです。日本語教師の皆さんも、置かれている状況や立場によっていろいろと不満や不安もあるかもしれませんが、今は徹底したステイホームで一刻も早くこの状況を収束させたいものです。家での時間を有効に使う…

トルコでようやく気がついた、普通の日本語教師にできること

インドネシアで3年、中国で3年の楽しい日本語教師生活の後、アジアを飛び出した私が次に目指した国はトルコでした。そこで待っていたのは今までと少し雰囲気の違う学生たち。すべての学習者がやる気にあふれているとは限りません。教師が教室でできることと…

2021年ゴールデンウィークに読みたい本――凡人社編集部に聞く

ゴールデンウィークを直前に控えた2021年4月25日、新型コロナウイルス対策特別措置法に基づく3度目の緊急事態宣言が東京、大阪、京都、兵庫で発令されました。また、まん延防止等重点措置の対象の県では宣言に準じた感染対策を徹底することになりました。2…

2021年5-6月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

オンラインでの日本語教育関連のイベントが国内外、全国各地で盛んに開催されています。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しやすいことです。興味のあるも…

新しい未来に向けて今考えたい、海外日本語教師生活の始め方

皆さんは 海外で日本語を教えてみたいと思ったことがありますか。コロナ禍、授業オンライン化の波の中で、海外に出ることをためらってしまうかもしれませんね。けれど、海外に出てみなければ体験できない魅力がたくさんあることも事実です。私が日本語教師に…

2021年4月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

大人数で集まるイベントはまだしばらく開催が難しいですが、逆にオンラインでの日本語教育関連のイベントが盛んに開催されるようになりました。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからない…

クーデターから1カ月、緊迫が続く──ミャンマーの日本語教室から

ミャンマー国軍によるクーデターが発生して1カ月あまり。緊迫した状況が続く中、語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンターでは、教師・スタッフによるミーティングを定期的に行い、学生の安否確認などの情報収集に努めています。同校日本…

教師の日本語力を鍛える 変化する日本語の現在

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、日本語そのものを見つめ直す機会は意外と少ないかもしれません。ここでは、文化庁が毎年行っている最近4年間の「国語に関する世論調査」の中から、新しい言葉の意味や慣…

教師の日本語力を鍛える 書き間違えやすい日本語

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは書き間違えやすい日本語をチェックしてみましょう。

教師の日本語力を鍛える 読み間違えやすい日本語

日頃から日本語を教えていて、日本語については人一倍敏感な日本語教師の皆さんでも、意外と勘違いしている日本語というものはあるものです。ここでは読み間違えや日本語をチェックしてみましょう。

2021年3月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

4月からの新学期を控え、オンラインでの日本語教育関連のセミナー・イベントが盛んに開催されるようになりました。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しや…

世界の日本語教室から~俳句を授業に取り入れた台湾の教室活動

コロナの封じ込めに成功していることで話題に上る台湾ですが、親日的で日本語学習者が多いことでもよく知られています。今回はその台湾で、日本文化の一つである俳句を授業に取り入れた実践をご紹介します。お話を伺ったのは、中国文化大学社会人生涯学習セ…

世界の日本語教室から~コロナ禍を動画配信で乗り越えるモンゴルの教室活動

どこまでも続く広大な大草原のイメージが強いモンゴルですが、近年は大相撲などを通してスポーツや文化の交流も盛んです。モンゴルの学校も他国同様、コロナの影響を受けて休校の時期が長くありましたが、その間に子供たちが自宅でも日本語学習が継続できる…

コロナ禍での外国人介護人材獲得をめぐる動き

他の業界同様、介護業界もコロナ禍によりさまざまな変化が表れてきています。介護職を目指す外国人が来日できなくなったこと、その一方で介護施設ではますます人手不足が顕著になってきていること、そのため既に日本国内にいる外国人の在留資格を特定技能に…

2021年2~3月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

コロナの影響もあり、オンラインでの日本語教育関連のセミナー・イベントが盛んに開催されるようになりました。オンラインのいいところは、開催場所に関わらず参加できること、移動しなくていいので時間や交通費がかからないこと、そして気軽に参加しやすい…

特定技能試験の再開が決まるも、受験申し込みに苦戦──ミャンマーの日本語教室から

ヤンゴンの語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンターにとっても、2020年は新型コロナウイルスに振り回された1年でした。年の瀬を迎えて、ミャンマーの最大都市ヤンゴンでは1,000人を超える感染が確認される日もあり、なかなか先を見通せ…

日本語教師を目指す人に読んでほしい一冊―『外国にルーツを持つ女性たち~彼女たちの「こころの声」を聴こう!』

今春から日本語教師養成講座に通い始める方や、日本語教師になるための勉強を始める方も多いと思います。日本語教師になるために必要な知識・技術はたくさんあります。しかしその前に、目の前の学習者と向き合う姿勢や寄り添う態度について、改めて見つめ直…

2021年1~2月 日本語教師のためのイベント情報

2020年も残すところわずかとなりました。どなたにとっても今年はいろいろと大変な1年ではなかったかと思います。2021年は明るい年にしたいですね。2021年1~2月のおすすめオンライン・オフラインイベントをご紹介します。日本語教師としての力を蓄えるの…

第2回ザビエル杯日本語スピーチコンテスト

上智大学ソフィア会が主催する第2回ザビエル杯日本語スピーチコンテストが、2020年12月5日(土)に開催されました。今年はコロナ禍の影響でリモートでウェビナーを利用して広く皆さんに視聴していただく形式となりましたが、さまざまな大学から参加した留…

日本語教師が読んですっきり分かる英語の本~『なぜ、英語では「虹は出ない」のか?』

入門期の学習者に日本語を教えていると、媒介語として英語を使わなければならないことがあります。そんな時、「もう少し英語が話せたらなぁ」と思う日本語教師の皆さんも多いのではないでしょうか。30年前に英語教師から日本語教師に転身した著者が、これま…

文化庁普及事業 多文化共生の実現を考えるオンライン公開セミナー

文化庁が行っている「日本語教育人材の研修プログラム普及事業」の一環として、「生活者としての外国人」に対する日本語教師【初任】研修を担当しているインターカルト日本語学校が、2020年12月から2021年3月にかけて全国をオンラインでつないだ全5回の無…

2020年12月 日本語教師のためのオンラインイベント情報

2020年も残すところ1カ月となりました。どなたにとっても今年はいろいろと大変な1年ではなかったかと思います。来るべき2021年に向けてオンラインイベントを通して、日本語教師としての実力やさまざまな情報を蓄えておきましょう。

開校から1年、コロナに負けず日本語を学ぶ──ミャンマーの日本語教室から

開校から1年あまりが経過したヤンゴンの語学学校、アミクスグローバルミャンマー・ランゲージセンター。今年2月から「ミャンマーの日本語教室から」という副題で、現地の様子をお伝えしています。新型コロナウイルスの感染拡大はなかなかいい方向に向かいま…