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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

アルクの解答速報ー令和5年度日本語教育能力検定試験

2023年10月22日に行われた日本語教育能力検定試験。受験された皆さま、お疲れさまでした!アルクでは毎年、検定試験の解答速報を作成しています。アルクが独自に作成するもので、試験主催団体から公表されるものではありませんので、ご注意ください。解答に関してのお問い合わせは受け付けておりません。主催団体からの公式解答は、通常は12月22日(金)の合格発表時に主催団体のホームページに掲載されます。

問題17 記述式問題 解答例

トップダウンの読み方を取り入れる意義は、タイトルなどから内容について仮説を立てる力や分からない言葉が出てきても文脈から推測して読み進める力が鍛えられることにある。そのためには、読む前に読み手のスキーマを活性化させる必要がある。そこで、授業ではまず高齢者が運転することやその是非について各自考える時間を5分設け、次にピア・ラーニングで10分間ペアで話し合わせる。ピア活動を行うのは、異なる既有知識を持つ者同士が意見を交わすことで、違う視点に気付く効果が期待できるからである。そしてその後の時間を使って文章を読む作業に入るが、ここでもピア活動で文章の展開予測し合ったり語彙の意味を推測し合いながら読むように促す。単語や文法を意識したボトムアップの読みではなく、内容にも意識が向くトップダウンの読みを促すことで相互作用が働き、スキーマと文章の内容をすり合わせて調整しながら読む能動的な読みが促され、ピア活動によって重層的な理解にもつながる。 (418字)

 

ご自身の解答と照らし合わせてみて、いかがでしたでしょうか。試験の振り返りに役立てていただければと思います。

 

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