NJ

日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

日本語教育能力検定試験まで残り1カ月~試験当日までの注意事項

300

いよいよ2021年10月24日(日)の日本語教育能力検定試験まで、残すところ1カ月となりました。受験される皆様のところには、そろそろ受験票が届き始める時期です(受験票発送日は2021年9月24日)。ここでは初めて受験される方のために、試験当日までの注意事項をまとめてお伝えします。

受験票が届いたら間違いがないかチェック

皆さんの手元に受験票が届いたら、まず受験票の記載内容が願書の記入内容と異なっていないか、必ず確認するようにしましょう。もし何か間違いがあった場合は、受験表のコピーを赤字で訂正し、2021年11月1日(月)(必着)までに主催団体である公益財団法人日本国際教育支援協会に送付してください。訂正は合否結果通知書、合格証書作成に反映されます。但し、連絡先(住所)の変更はできませんので、転居した場合は、必ず郵便局に転居届を提出してください。

複数の受験会場がある場合に注意

試験地によっては受験会場が複数あるところがあります。自分の受験票に記載されている会場をしっかりと確認しましょう。そして、試験当日に間違って別の会場に行ってしまわないよう、くれぐれも注意しましょう。2021年は関東、近畿、九州の試験地では複数会場が予定されています。

 

【北海道】北海道文教大学

【東北】 仙台青葉学院短期大学 五橋キャンパス

【関東】 東京大学 駒場Ⅰキャンパス/大正大学 巣鴨キャンパス/日本大学 文理学部

【中部】 名古屋大学 東山キャンパス

【近畿】 大阪歯科大学 楠葉キャンパス/神戸大学 六甲台地区 鶴甲第1キャンパス

【中国】 岡山理科大学 岡山キャンパス

【九州】 九州工業大学 戸畑キャンパス/西日本工業大学 小倉キャンパス

試験当日の山手線の列車運休について

既に主催団体である公益財団法人日本国際教育支援協会のホームページに「渋谷駅 山手線内回り線路切換工事(ホーム拡幅)に伴う列車の運休について」の情報が掲載されていますが、試験前日の2021年10月23日(土)初電から試験当日の10月24日(日)終電まで、山手線内回り池袋~渋谷~大崎間のすべての列車が運休になります。また、山手線内回り大崎~東京~池袋間では、列車の本数を大幅に減らして運転します。山手線外回り大崎~渋谷~池袋間では列車の本数を減らして運転します。

https://www.jreast.co.jp/suspend/

列車が動かないことももちろんですが、それにより他の線の電車にも混雑などの影響が出ることが予想されます。関東の会場で受験予定の方は、当日の会場までの行き方を事前にきちんと確認するとともに、当日は、かなり早めに家を出て、何かあった場合に備える(何が起きても対応できるようにしておく)ことが必要になります。

試験前日までの注意事項

まずは試験当日までの1カ月、栄養のある食事と睡眠をしっかり取り、規則正しい生活を送ることで、試験当日に万全の体調で臨めるようにしておきましょう。それでももし風邪などを引いてしまった場合は、試験日までは試験勉強よりも風邪を治すことに専念しましょう。

前日までには、一度自宅から会場までの行き方と所要時間を、実際に会場まで足を運ぶことで確認しておくことをお勧めします。特に今年は、前述したような列車運休のお知らせが既に出ていますので、関東で受験される方は事前のシミュレーションをしておくと安心です。

前日に準備しておく持ち物ですが、まず絶対に必要なものは以下の通りです。

・受験票

・筆記用具:黒のHBの鉛筆を複数本またはシャープペンシル、プラスチック消しゴム2コ。

・昼食:試験会場近くには飲食店や昼食購入のお店が無い場合がありますので、自宅近くのコンビニなどで購入してから会場に向かうのが安心です。

・メモリー機能等がない腕時計:携帯電話・スマートフォンの時計、スマートウォッチ、アラームが鳴る時計、懐中時計、置時計は使用出来ません。また、こういう時に限って電池が切れたりするので、不安のある方は新しい電池に入れ替えておいたほうがいいでしょう。

・自己を証明する写真が添付されている公的な身分証明書:運転免許証・学生証・社員証・パスポート・マイナンバーカード等。(受験票を忘れた時などに必要となります。また、試験官から提示を求められた場合は、指示に従ってください。)

・自己ヘルスチェック表(公益財団法人日本国際教育支援協会のホームページからダウンロードし、チェックをした上で受験番号と名前を書いてものを持っていく必要があります。

・マスク(試験会場内では必ずマスクを着用してください。マスクを着用されない場合は受験いただけません。)

また、必須ではないものの、非常に大切なものに

・防寒具

があります。

2020年もそうでしたが、2021年も新型コロナウイルスが収束しない中での試験実施となります。そのため、換気のために会場のドアなどを開け放ったまま、特に午前中の試験Ⅰが行われる可能性が十分にあります。当日の天候次第では、あるいは座る席によっては、大変寒い思いをしなければならない受験生が出てくる可能性があります。そのため、防寒具は非常に大切です。暑ければすぐに脱げる、寒ければすぐに着られるようなもの―外套、座布団、ひざ掛けなど、ご自身が使いやすいものがいいでしょう。

他には多くの受験者が会場に持って行ったほうがいいとお勧めするものには、以下のようなものがあります。

・交通費含め若干多めのお金(SUICAなどのICカード)

・ハンカチ、ティッシュ

・飲み物(温かい飲み物があれば防寒にもなります)

・甘いお菓子(脳が疲れると甘いものがほしくなるので)

・目薬(目が疲れるのと、眠気覚ましに)

また、これまでに試験対策で使ってきた参考書、問題集、ノート、キーワード集などは、多少荷物が多くなっても、自分が安心できるだけ持っていったほうがいいと思います。何よりも試験当日は「気持ちが落ち着いていること」が大切です。使い慣れた教材類は心の安定剤にも、お守り替わりにもなります。

皆様のご健闘を心からお祈りしています!