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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

アルクの日本語教師養成プログラム「NAFL」、8万人が受講した理由

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アルクが30年以上にわたり、絶えず「改善」「更新」「拡充」を重ね、成長させてきた日本語教師養成プログラムである「NAFL」。他にはない特長は何か?なぜこれまで8万人以上もの人がこのプログラムを受講したのか? 担当編集者(地球人 K)がご説明します。

NAFLに込められた意味

「NAFL」と書いて「ナフル」と読みます

NAFLとは、Nihongo as a Foreign Languageの略です。日本語にすると「外国語としての日本語」となります。この「外国語としての」とは、どういう意味でしょうか。

我々日本人は日本語を話しますが、これは生まれた時から絶えず日本語を耳にし、日本語で話し掛けられ、そして日本語を話すことで、いつの間にか日本語を使えるようになりました。これを自然に「習得」したといいます。

その一方、学校で学んだ英語は、アルファベットの読み方から始まり、単語を覚え、文法などのルールを学び、少しずつ長い文や文章などを読んだり、書いたりできるようになりました。これが外国語として英語を「学習」したということになります。

学習はある程度、物事が分かるようになってから行うので、例えば(既に習得した)日本語と比べてどうだとか、単純な文法を応用してより複雑な文法を使うとか、いろいろと考えながら進めることができます。その一方、考えながら学習をしますので、なぜこうなるのかという疑問もいろいろと出てきます。皆さんが外国語を学んでいる時でも同様だと思います。

例えば、日本語学習者からは授業中によくこんなことを聞かれます。

「先生、『学校へ行きます』と『学校に行きます』はどう違いますか?」

皆さんだったら、どのように答えるでしょうか?

多くの日本人はこう答えてしまいがちです――「大体同じです(きっぱり)」

でも、同じではないんです。これを同じだと日本語学習者が誤解してしまうと、やがて学習者は「へ」と「に」の区別が付かなくなり、変な日本語を使い始めます(誤用)。

このような学習者からの疑問に明快に答えるとともに、それを適切な例文を使いながら学習者に理解・定着させるのが日本語教師のスキルです。そしてそういったことが(も)学べるのが、「NAFL日本語教師養成プログラム」なのです。

NAFLのよさはオールインワンであること

さて世の中には、いろいろな資格があり、それを判定するための試験があります。私もこれまでいろいろな試験にチャレンジしてきました。全国通訳案内士試験、旅行業務取扱主任者、日本酒検定、、、

私の場合、新しい分野にチャレンジする際には、まずは「これ1冊で試験に合格する」的な書籍を本屋さんに行って探します。それを一通り読んだら、本試験の過去問を解いてみてといった感じでクリアしていきます。でも、日本語教師や日本語教育能力検定試験にはこれが通じません。その理由は2つあります。

  1. 範囲が膨大すぎる(範囲がない)
  2. 内容が変化・拡大する

まず、日本語を教える際に必要なのは、教える日本語そのものについての知識(文字・文法・敬語・音声など)や教え方(教授法、4技能別・対象別、実習、教材分析など)はもちろんですが、それ以外にも第二言語習得や異文化理解、日本の言語政策から日本語教育の歴史まで、その範囲は一応あるにはあるのですが、どこまでやればいいというものではなく、あくまで「目安」のようなものです。

かつ、日本国内の日本語学習者は毎年増え続けており、その出身国籍や学習背景・目的・目指す日本語レベルも変化しています。特に最近は外国人労働者受け入れ政策の推進に伴い、日本語教育に関する行政の動きも活発です。

これらのことを1冊の本を読んで理解することは不可能なのです。しかし、この学ぶべき範囲の広さ、内容が変化・拡大していることは日本語教育の魅力でもあり、将来的な可能性の大きさを示すものでもあります。分かりやすいテキストで一つ一つの事柄を学んでいけば、高校を卒業した人であれば理解できるようにテキストは易しく書かれています。

毎月2冊のペースでNAFLを学習し、オンラインでテストを受け、分からなかったところは質問をし、日本語教育能力検定試験前には一度アルクのセミナーを受け、最新情報をこのアルクのサイトでチェックしていれば、NAFLを修了する頃には必ず日本語教育能力検定試験に合格できるだけの実力がついているはずです。その後日本語教師になって教壇に立ち、現場で何か困ったことが出てきた時もNAFLはお役に立つはずです。

「NAFL日本語教師養成プログラム」の信頼性は、8万人という受講者数が示しています。これから日本語教師を目指す人には、自信を持ってNAFLをお勧めします。