NJ

日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

「日本語教育の現状」をマスターして検定試験に最短で合格する

f:id:alc_gotcha:20190628163445j:plain

累計受講者数8万人、日本語教育能力検定試験合格に抜群の実績を誇るNAFL日本語教師養成プログラム(以下、NAFL)は、24巻のテキスト(CD付き)、模擬テスト、キーワード集などの補助教材とさまざまサービスで構成されています。ここでは、テキストの内容と検定試験を結びつけながら、検定試験に合格するためのさまざまな方略(ストラテジー)をご紹介します。(新城 宏治)

第1巻:日本語教育の現状

NAFLは自分に興味のあるどの巻からスタートしてもいいように作られています。ただ、特別なことがなければ、多くの方は「第1巻 日本語教育の現状」から学習をスタートされるのではないかと思います。

第1巻は全体像を知ってもらうために、日本語教育の現状を幅広く概観するという内容になっています。日本語教育の状況は刻々と変化しているため、特に国の施策や学習者数などは毎年、最新のものに更新しています。

この第1巻によって受講者の方が日本語教育に興味を持ってくださるかどうかが決まるので、初めての人でも分かりやすいように編集しました。

巻の構成は以下のようになっています。

  • 第1章:日本語教育の概要
  • 第2章:国内の日本語教育
  • 第3章:海外の日本語教育
  • 第4章:これからの日本語教育と日本語教師

受講生の方は第1巻を読みながら、自分は将来日本で、あるいはどこの国で、どんな人たちに日本語を教えてみたいのか、そのためにはどんなことを身につけておけばいいのか、あれこれ想像を膨らませてみるのも楽しいでしょう。

第1巻は、日本語教育能力検定試験では主に「社会・文化・地域」区分の「世界と日本」や「日本語教育の歴史と現状」などの主要項目に対応する巻になり、試験1、3で出題されます。

例題を解いてみよう!

以下の文を読んで質問に答えなさい。

2019年4月1日、日本はそれまでの平成から令和という新しい元号に切り替わることが発表された。

折しも新しい時代の幕開けを告げたこの日、前年に成立した改正入管法が施行された。この法律により、新たな在留資格が創設され、今後5年間で受け入れる外国人材の数値目標が設定された。日本社会における少子高齢化の急速な進展による労働力不足を背景に、日本の外国人受け入れ政策は大きな転換期を迎えることになった。

このような動きに対応して日本語教育の質的・量的拡充がはかられることになり、2019年6月には超党派の議員連盟により新しい法律案が国会に提出され、成立した。これにより日本語教育についての国や地方公共団体の責務が明記されることになった。

Q1 「令和」の由来とされる日本最古の歌集は何でしょう?
古事記/万葉集

Q2 新たな在留資格は何と言うでしょう?
特定技能/技能実習

Q3 5年間で最大限受け入れる外国人材は何人でしょう?
55.5万人/34.5万人

Q4 新しい法律の名称(通称)は何でしょう?
日本語教育推進法/日本語教授法

解答はこちら

皆さん、解けましたか? よく分からない用語はネットなどで調べて、確認しておくといいでしょう。

答えは以下の通りです。

  • A1 万葉集
  • A2 特定技能
  • A3 34.5万人
  • A4 日本語教育推進

試験対策はこうする

第1巻で扱っている主要項目の分野については、基本的な名称や数字を暗記しなければなりません。暗記の仕方は人によって異なるので、自分に合った方法で行うのがいいでしょう(NAFLに書き込む、暗唱する、ノートにまとめ直す、単語カードを携帯するなど)。

ただ、やみくもに暗記するだけでは無味乾燥な学習になってしまい、つまらなくなってしまいますし、なかなか定着もしないものです。日本語教育については、いろいろなことが頻繁に新聞やネットのニュースになりますので、そういったニュースを意識的に、興味を持って読むようにして、内容や背景を理解するようにするといいでしょう。

上記の例題も、2018年~2019年の日本語教育に関連する国の動きをもとに作ってみましたが、次の検定試験でも狙われやすいところなのではないかと思います。