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日本語ジャーナル:日本語を「知る」「教える」

はじめての人でもすぐわかる、令和3年度日本語教育能力検定試験出願方法

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令和3年度日本語教育能力検定試験の願書の受付が2021年7月5日(月)から始まりました。ここでは、初めて受験する人のために、出願方法や出願する際の注意点をまとめておきます。

とにかく早めに出願する

令和3年度日本語教育能力検定試験を受験する方が、何よりも注意しなければならないのは、出願をし忘れることがないようにするということです。出願期間が1カ月弱ととても短く、後回しにしているうちに出願期間が過ぎてしまったという人が、毎年必ずいらっしゃいます。

出願期間:令和3年7月5日(月)~8月2日(月)当日消印有効

まずは書店へ行って、「令和3年度日本語教育能力検定試験受験案内(出願書類付き)」を購入してください。大型書店の日本語教育コーナーに行けば、特にこの時期は目立つところに置いてあるはずです。定価は400円です。

受験願書記入上の注意あれこれ

受験願書は黒のボールペンかサインペンで丁寧に書きましょう。もし間違えたら、修正液・テープで訂正してください。また、出願(郵送)する前に、必ずコピーを取っておくようにしましょう。記入例も付いていますが、特に大事なところや注意点をまとめておきます。

【氏名】
漢字、フリガナ、ローマ字で記入しますが、漢字氏名、ローマ字氏名が合格証書に記載されます。今後、さまざまな大事な場面で使用することを考え、ローマ字表記については特に注意しましょう。

【受験希望地区】
地区は北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・九州から選びます。地区内の試験会場は選べません。会場の決定は主催団体が行い、受験票に記載して通知されます。出願締め切り後、会場定員に余裕のある場合、1人につき1回限り受験地区を変更できます。但し、変更を希望する場合にも締切がありますので、注意しましょう。

連絡先】
出願後に連絡先(住所)の変更はできません。今年、引っ越しを予定されている方は、転居後に必ず郵便局に転居届を提出してください。

【母語】
日本語が母語でない方のみ記入してください。

【居住国】
海外に居住する方のみ記入してください。

【写真】
3カ月以内に撮影した写真で、裏に氏名・生年月日を記入してから、貼付します。写真はデータ処理されて、合格証書に印刷されます。くれぐれも大事な証書ですので、きちんとした写真を使用しましょう。

願書は特定記録郵便で送付

所定の振替払込用紙(3票)を使用し、受験料を郵便局・ゆうちょ銀行で払い込みます。

受験料:14,500円

その上で、必要事項記入済みの「受験願書」と「振替払込受付証明書(お客様用)」(3票の右)を所定の「出願書類提出用封筒」に入れて、出願期間内に必ず郵便局の窓口から特定記録郵便で送ってください。普通郵便で送った受験願書は受け付けられません。

また、ATMで受験料を振り込む場合は、「振替払込受付証明書」ではなく、振り込み時に発行される「ご利用明細票」の原本を郵送してください。その際、必ず「ご利用明細票」のコピーを取り、大切に保管してください。

試験当日に向けて安心して準備を進めるために、くれぐれも出願は早めに済ませましょう。

令和3年度日本語教育能力検定試験 実施要項

【出願期間】令和3年7月5日(月)から8月2日(月)まで(当日消印有効

【試験日】令和3年10月24日(日)9:00~16:40

【受験料】14,500円(税込)

【試験地】北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州
都合により変更する場合があります。
※試験地区内での都道府県は選択できません。

【合否結果通知の発表】令和3年12月24日(金)(予定)

詳細:http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/R3.jisshiyoko.pdf

 

執筆:新城宏治

株式会社エンガワ代表取締役。日本語教育に関する情報発信、日本語教材やコンテンツの開発・編集制作などを通して、日本語を含めた日本の良さを世界に伝えたいと思っている。